坑内キュービクル(コンパクトシールド)
コンパクトシールド工法とは、従来の小口径シールド工法の課題を克服し、シールド工法の一層の合理化、掘削断面の縮小等による環境負荷の低減を図ることを目的として開発されたシールド工法です。
当社は、いちはやくコンパクトシールド用坑内キュービクルを開発し日本ではじめてコンパクトシールド工法の現場で採用された実績を持っています。
特徴としては・・
コンパクトシールドでは狭いシールドトンネル内部を内径ぎりぎりのセグメントが通過するため、後続台車は下記断面図のような平べったい特殊な形状になります。
そのため後続台車に搭載する坑内キュービクルも高さを極限まで抑えた平べったい形状を要求されます。
技術的な課題がたくさん・・
平べったい形状を実現するためには、本来は縦長の変圧器本体を横倒しにする必要がありました。それに伴いクリアしなければならない課題が何点かありました。
・変圧器の排熱をどうすればよいのか・・
・変圧器コイルに余分な力がかからないよう保持するにはどうすればよいか・・
・要求寸法の中でどうやって絶縁距離を確保すべきか・・etc
日本ではじめて・・
技術的な課題をひとつひとつクリアして日本で初めてコンパクトシールド用坑内キュービクルの開発に成功しました。画像はその第一号機です。この成功によりコンパクトシールド内部に高電圧送電が可能となりコンパクトシールド工法の長距離施工が実現しました。
今では・・
さらなる小型化、要求電圧の多様化にもお応えして当社ではコンパクトシールド現場への坑内キュービクル納入例がすでに7例目となりました。
現在、当社は「コンパクトシールド工法研究会」会員として活動中です。