本間電機株式会社
取扱製品

フリッカ補償装置

電力会社の変電所より比較的遠方の受電地域では、大型の電気機器・設備の頻繁な始動や負荷変動に伴ない電圧変動を生じます。この電圧変動が原因となり同一の電力系統から電力供給を受けている一般の需要家に対しても電灯などのちらつきや制御システムなどへの悪影響を生じる場合があります。この現象はフリッカ(瞬時電圧降下)と呼ばれています。

主なフリッカ発生場所と負荷

フリッカの発生原因となる負荷には様々なものがありますが、代表的なものを下記にまとめてみました。

発生場所

負荷名称

工事現場

トンネルボーリングマシン、ロードヘッダ、ドリルジャンボ、送風機、ケーブルクレーン

砕石場

クラッシャ、ロッドミル、ベルトコンベヤ

スキー場

ゴンドラ、リフト

工場

溶接機、クレーン、電気炉


ロードヘッダ
 
送風機(コントラファン)
 
ロッドミル
         

ドリルジャンボ
 
ケーブルクレーン
   

当社では

フリッカ対策機器の納入のみにとどまることなく下記のようなフリッカ対策に係るトータルサービス業務を行っております。

  • フリッカ発生予測及び計算書の作成。
  • フリッカ対策機器の要不用の検討。
  • 電力会社との受電協議への随行。
  • 具体的な対策方法及び対策機器の検討、提案。
  • 受電系統プランの検討、提案。
  • 現場でのフリッカ測定および対策機器の調整・効果測定。
  • フリッカ対策機器の定期的メンテナンス。

フリッカ対策機器について

現在、フリッカ対策機器は大別して3方式に類別されます。
当社では、フリッカ発生の事前検討を行ない効果とコストを勘案した上で最適な提案をさせていただきます。
以下、方式別にフリッカ対策機器の概要をまとめました。

方式名称 コンデンサ開閉方式 リアクトル位相制御方式 アクティブフィルタ方式
通称 C型 L型 アクティブフィルタ
画像(例)
動作概要 進相コンデンサを数パンクに分けてサイリスタでON-OFF制御し、進相の>無効電力を段階的に調整する。 分路リアクトルをサイリスタにより位相制御して遅相容量を連続可変し、進相コンデンサと共に総合的に無効電力を調整する。 電圧型インバータと系統連系用リアクトルにより、負荷の無効電流を打ち消す逆位相の電流を瞬時に連続的に出力する。
性能 制御性 段階制御 連続制御 連続制御
半導体制御素子 サイリスタ サイリスタ IGBT
応答性 0.01~0.04秒 0.005~0.02秒 0.002秒
高調波 高調波の発生はない。 フィルタを内蔵している物は、高調波対策済みであるが、そうでないものは高調波発生源となる。 高調波の発生はない。
一般的なコスト比較 C型<L型<アクティブフィルタ